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変わったきっかけ

こんにちは。種屋の橋本です。


僕が30年近く、社会人として働いている中で、

自分が変わった、と思ったきっかけがいくつかあります。


今日はその中の一つをご紹介します。


僕が以前は働いていた会社は、履物の卸業では日本で一番

規模が大きい会社でした。

歴史も古く、明治時代の創業です。


そんな会社の期待の(!)新人であった僕は

(僕が5年ぶりの大卒の新入社員でした)

入社早々から大きな仕事を任せていただき、成果も毎年残すことが

出来ましたので、仕入れをさせていただいたメーカーさんも

優しく接してくれました。


当時の会社はと言うと、先輩方を含め、社風がとてもワイルドな感じでしてここには書けないエピソードが沢山あるユニークな職場でした。

(お聞きになりたい方は、飲み会の席などでお問い合わせください😁)



そんな会社に、スリッパの業界から部長クラスの方が

入社をすることになりました。

サンダルとスリッパって当時は同じような商品なのに

別の業界だったんです。


その方もワイルドな(笑)社風を知っていて入社をしてくるぐらいですので、面白い方だったのですが、メーカーさんへの接し方が

僕達とは大きく違っていました。


当時の僕達はメーカーさんのことは社内では、社名で呼び捨てで

呼んでいました。僕が入社した時からそうでしたので、

それが当たり前と思っていたんです。

(なんとなく、こちらがお金を支払う方だから、という意識があり、

 それが当たり前だと思っていたんだと思います)


(当時の僕は生意気だったかもしれません。。。その節は失礼しました)


ところがその入社してきた方はすべてのメーカーさんに対して

いつでも「さん」をつけて読んでいました。何時でもです。


あるとき、その方と一緒に四国のメーカーさんを訪問する機会がありました。そこで感じたのは、それまで知っていた、先輩方とサンダルメーカーさんとの販売代理店と生産メーカーの関係ではなく

信頼し合っているパートナー同志という印象でした。


普段から、仕入れをさせていただいているメーカーさんを尊重しているから、呼び捨てなどせずにかならず「さん」をつけて

呼んでいるんだ、と感じ、心から自分を改めようと思いました。


勿論、その日からいままで呼び捨てにしていたメーカーさんにも

必ず「さん」をつけて社内で会話をするようになり、

後輩にも指導をするようになりました。


それからは、誰に対しても、

相手を尊重して接するようになれたんです。



以前、書いたかもしれませんが、全国で展開しているチェーン店様の

エピソードもご紹介します。

多分本などでは書かれていなく、前の会社の役員が直接お聞きした

お話だと思います。


そのチェーン店様がまだ、60店舗ぐらいだったころのお話です。

当時はドンドンお店を増やしていっている時でいきおいがありました。

今はないと思いますが、昔の量販店様って、お取引に関して

かなり乱暴(失礼)な部分があったそうです。


売れ残りは勝手に業者に返品をしたり、売上が足りないと、

勝手に値引き伝票を起こしたり。。。

今のようにコンプライアンスなんていう言葉を誰も知らなかった頃です。


それでも売上を伸ばしていたので業者はついた来ていた。


あるとき、その会社の社長と取締役が、そのように仕入れ先さんを

大切にしていない自分たちの会社の将来を不安に思い、

もっと会社を大きくしていくためには、自分達とともに、取引先さんにも

大きく成長していただく必要があるという結論に達しました。


そして大切なパートナーを裏切る取引を今後一切するのをやめようと。


それから、その会社では、不当な商取引を一切やめることを宣言して、

社員に通達し、取引先には、不当返品も不当な値引きも

一切しないので、商談には一番旬な商品をどこよりも最安値で

提案してもらうように依頼したそうです。


実はその頃、ライバルの量販店では、仕入れ先が不利になるような

商習慣がまだ残っていました。


メーカーとしたら、返品、値引きが一切ないと約束してくれた販売店に

一番いい商品を持っていきたくなるのは当然です。


その会社は、現在どうなっているかというと・・・

全国でもトップクラスに販売店に成長し、特に今年は多くの衣料品チェーンが苦戦している中、前年の売り上げを超える成績を残されています。



お客様も大切なパートナーですし、仕入れ先さん、関係会社さんも

大切なパートナー。


相手に敬意を持つことってとても大切です。

人は一人では生きていけない、と言いますが、

企業も自社だけでは営業していけない。


三方よし


その通りですね。


☆弊社への研修のご依頼、お問合せなどは下記までメールにて

 お願いいたします。

 (有)種屋 代表取締役 橋本勝彦




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