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執筆者の写真橋本勝彦

時代の流れ

こんにちは。まごころ営業コンサルタントの橋本勝彦です。


昨日のことですが、ちょっと気になったニュースがありました。

それは、「amazonが講談社と直接の取引をする」というものでした。


通常、出版業界は

出版社さん⇒取次社さん(問屋さん)⇒本屋さん

という流れで本が流通します。


昔からの商流ですが、流れとしてはとても古い形態です。

今はどんどん効率化が進んでいますから、力のある販売店や

規模の大きなメーカー(この場合出版社)は問屋さんを通さずに

直接取引をすることはお互いにとってメリットしかありません。


本とか文房具などは昔ながらの形態が残っていて

そこに最大手のアマゾンさんがメスを入れた感じでしょうね、きっと。


詳細の取引条件はわかりませんが、アマゾンさんは取次を介さないことで本を早く、安く仕入れをすることできますし、出版社さんは少し高い金額で納品することができます。

(それまで取次店さんがとっていた利益を分け合うことができます)


今回は一部の商品だけ、という事でしたが、将来的に

直接取引の商品が拡大されたり、アマゾンさんと直接取引をする

出版社が増えることが予想されますから、今まで取次店の力が

強かった業界が変わってくるきっかけになる気がしました。



実は僕が会社員時代にも何度もこの経験をしました。



当時は靴業界も昔からの商流が残っていまして、

メーカーさん⇒問屋さん⇒販売店さん

と商品が流れていきました。


僕は中間の問屋さんにいましたので、メーカーさんから仕入れを

させていただき、量販店様に納品をしていました。


ところがある時、誰もが知っている大手の量販店様が

直接メーカーさんに行き、問屋さんを介さないで直接仕入れを

したい、と打診をしている、という情報が入ってきました。


しかも中国で作った商品を船で運び、港から直接、量販店様の

物流倉庫に納品する、と。


これは会社にとっては衝撃的でした。


僕がいた会社が代理店になっていたあるキャラクターのサンダルは

そのお客様に年間で50万足以上納品していましたから、

その分の売上がゼロになってしまうと売上で言うと年間で5億円とかになります。


またそのサンダルは他の全国チェーンのお客様の代理店にも

なっていましたから、将来的にいくら売り上げが減るのか?

想像しただけでゾッとしました。


その時は社長までが動いてメーカーさんに会社を通して

納品させてもらえるようにお願いをしましたが、

最後はメーカーさんが力のある販売店様に、直接取引をしないと、

商品は売り場には入らない、と言われ、メーカーさんも

自分の身を守らなければなれませんから、条件を飲みました。


結果としてそのメーカーさんの商品で作っていた僕の会社の売り上げがなくなりました。


こんなことが頻繁にありましたから、毎年の売上が

億単位で減っていきました。。。

よく倒産しなかったと思います。



後で振り返った見ると、そのことがきっかけで、自分たちで中国の

協力工場を見つけて直接商品を作ってもらうようになりましたし、

小売店さんを通さずに直接消費者に販売する(楽天ショップなど)

事業がスタートできましたから、まさしくピンチをチャンスに変えられましたが、現場の最前線にいた僕は、たまらなかったですね。


これも後になって思いましたが、実は年々仕入れ原価が上がって

いましたし、お客様からは納品原価を下げるように交渉され続けて

いましたから、いいきっかけだったんでしょう。



いずれにしても時代はどんどん変わっていきますし、

IT化がすすむ便利になればなるほど無駄な仕事や会社は

なくなっていきます。


今の自分の仕事も時代に合わせて変化していけるように

いつも考えておいた方がいいと思いました。


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【千の極意を持つ研修講師】

【まごころ営業コンサルタント】

 有限会社種屋 代表取締役 橋本勝彦



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