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執筆者の写真橋本勝彦

取引先様も大切にしましょう

こんにちは。種屋の橋本です。


今日も中小企業で頑張っている方に向けて お仕事の役に立てるようにいろいろと書いていきたいと思います。


社会人になって何年かして、ある程度仕事を覚えていくと、

今まで謙虚だった人も相手によって態度を変えてしまったりします。


特に営業職をしていると、お客様への態度と仕入れ先様や

取引業者様への態度がまるで違う人がいたり…


あなたの近くにもそんな人っていませんか?


実は恥ずかしながら僕もそうでした。

仕事を覚え、お客様との関係もうまくいき、ある程度の売り上げを

つくれるようになったころ。

今思うと商品を仕入れさせていただいたメーカーさんや外注先さんにとってちょっと生意気な営業だったのではないか、と。

ある産地のメーカーさんの間では、「あいつには商品を売らない」と 言っている人もいたとか・・


書いていてとても恥ずかしいです。


今ではもちろんそんな事はないのですが、

いくら商品を仕入れる立場でも、作ってくださるメーカーさんがいるから

お客様に提供でき、売り上げが作れる、とわかっていなかったのだと

思います。


当時、それでも温かい目で見てくださって育てていただいた

多くのメーカーさんや上司、先輩には感謝しかないのですが、

そういったことに気が付くキッカケがあるといいですよね。


僕の場合は、業界の先輩の行動を見て気が付いたことが

キッカケでした。同業で長く部長をされていた人が中途で入社をし、

同じ職場で働くことになったのですが、その人は大分年上なのに

どんな人と会話するときもとても謙虚で、社内の会話でも仕入れ先さんに「さん」付けでお話するし、メーカーさんからもとても信頼されていました。(僕たちは仕入れ先さんは社名を呼び捨てしていました・・・)


一度、なんでそんなに謙虚でいられるのか?聞いてみたところ、

「だってみんながいなかったら、何もできないじゃん」と言われました。

営業が会社の数字を作っているんだ、と少しテングになっていた

僕にとっては衝撃的でした。


誰かに協力していただかないと、自分一人では

何もすることはできない。


当たり前のことですが、社会人になって5年目ぐらいで

学ぶことができてよかったと思っています。



実は会社単位で考えても、取引先さんを大切にしているか?

会社を訪問するとすぐにわかります。


今まで多くの企業様を訪問してきましたが、

社内の教育をしっかりとしている企業様では、僕が売り込みに行っているのにウェルカムボードを出してくださったり、ということもありました。そういったことができる企業様は社員もしっかりとしています。



ある流通業の大手企業様のお話。

今では多くの店舗を展開されているその企業様ですが、

その会社がまだ、店舗も少なくこれから、どうやって大きくしていこうか、といった時期。

流通業ではありがちな仕入れ先様への返品や値引きが多く発生していたそうです。相手の了承を得ていないものも含めて・・・

ただ幹部は自社の利益の為、黙認していたとか。


あるとき、社長様と常務様がもっとこの会社を大きくしていくために、

このままではいけない、と考えて、不良品以外の返品や値引き、 業者さんからの接待を一切禁止にしたそうです。 そして業者さんにはこれからはクリーンの取引に徹したいから、

一層、協力して欲しい、とお願いをしました。


最初は半信半疑だったメーカーさんも、だんだん本気だと

分かってきました。そしてメーカーさんの中でも重要なお得意先、と

位置づけていったそうです。


それから、どうなったかというと、

その企業様には社内で一番の売れ筋を最優先で、最安値で 提供するメーカーさんが次々と出てきて、売り場には

旬の商品がどこよりも安く並んでそうです。

売上もどんどん伸びて今では日本を代表するチェーンになっていきました。



今の自分があるのも、今までご縁があった人たちのおかげです。

これからがあるのもいろいろな人たちのおかげです。


ありがとうございます!!

と感謝の気持ちを沢山持って、頑張っていきましょう。





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