こんにちは。種屋の橋本です。
今日も中小企業で頑張っている皆様に向けて ビジネスのお役に立てることを書いていこうと思います。 会社は社長を頂点としたピラミッド型の組織となっています。
環境の変化によって、日々、いろいろな指示が出され、
現場にいろいろな形で伝わっていくでしょう。
その中で中間管理職であるマネージャーの果たすべき
役割とは何でしょうか?
会社は何らかの目的があって創業されます。
一番得意な事を通じて社会を豊かに、とか、誰かに役立つようにとか。
経営理念などで表現されていますよね。
その目的を達成させるための目標を考えること。
これが戦略です。
経営戦略、なんていうと難しそうですが、実は社長のやりたいことが 戦略なんです。
そして目標に到達するためにシナリオを作成し、
そのシナリオをどうやって実行するか?手段を考えるのが戦術。 これはマネージャーが考えることが多いかもしれません。
考えられた戦術を実際に実行するのが、
マネージャーと社員の役割です。 こんなことを前提として、マネージャーのするべきことで
一番大切なことは会社で決めた戦術を部下が実行しやすいように
「翻訳」することなんです。 例えば、会社で「今期の売上目標は前年比110%」という数字が
出た場合、マネージャーは部下に
「売上110%にしましょう!」なんてそのまま伝えていませんか?
とても恥ずかしいお話を、このブログを書いていて思い出しました。
実は20年近く前、僕がマネージャーになりたてのころ。 会社から数字目標に対して5%増の計画を指示されました。 どうしていいか?よくわからなく、
具体的な戦術を考える実力もなかった僕は、とりあえず、部下には
「5%ぐらい、気合で頑張ろう!」なんて言っていました。
部下の担当の得意先の状況だとか、商品政策もなかったんですね。
当時は物が売れていた時代でもあり、「気合」で本当に
どうにかなってしまったのですが今の時代ではそうはいきません。
こんな指示の仕方ですと
よほど部下が教育されていて意志が統一されていないと、
各自バラバラな行動を始めてしまう可能性があります。 ある人は、新しい商品を販売して目標を達成しようとするかもしれませんし、ある人は商品単価を10%値上げして販売しようとするかもしれません。
気合は嫌いではありませんが(笑)
とくに中小企業では資源が限られていますので、
資源を集中して使い、効率よく動く必要があります。
ここでマネージャーが部下に伝えないといけないのは
「会社の目標売上を前年比110%にする、と決まったので、 新規開拓に注力することにしよう。明日から新規のアポイントの
アプローチを一人20件増やしてください」 といったように具体的に行動できるレベルまで翻訳することです。
マネージャーの役割って、こうして指示をした部下の行動を
管理することなんです。 気合は管理できません・・・
そして実際に行動してみて予想通りの成果に結びついているか?
ギャップが発生した時にどうやって修正していくか? 検証して次の行動を決めていくことが大切です。
この繰り返しで企業は成長していくことができます。
部署のスタッフ全員でこういった行動計画を作れるようになると、
組織は一層強くなります。
この場合の上司の役割は計画の内容が目的や目標から
ぶれないようにチェックしておくこと。
そして計画が本当に実施できそうか?のチェックをすること。
組織の大小にかかわらず、マネージャーの仕事はチェックがメインで 部下の仕事は実施です。
それぞれが自分の役割をしっかりと認識をして
行動していくことが強い組織づくりの一歩目なのです。
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